アーカイブ | 12月 2016

  • 食道癌と自宅での終末期医療

    食道癌の手術をしても完治が困難な状態であったり、見つかった時に既に手術が不可能だった場合、治療は完治目的ではなく、出来るだけ苦しまずに死を迎えるための緩和ケアを施す終末期医療へと移行していきます。 末期の状態の癌は、それがどのようなものであっても共存しながら余命を過ごしていくことにないますので、身体的苦痛だけでなく精神的苦痛を取り除くことが終末期医療の最も重要な役割となります。 食道癌の場合、骨への転移が起こることが多いため、激しい痛みを伴うことも少なくありませんので、モルヒネなどで痛みを緩和するケアが主となりますが、こうした終末期医療をどこで受けるのかという選択も患者には必要となってきます。 一般的には自宅かホスピスなどの緩和病棟のある専門病院のどちらかとなりますが、人生最期の時はぎりぎりまで自宅でと考える方は少なくありません。 自宅で終末期医療を受ける場合、これまでの人生を過ごしてきた住み慣れた場所で、家族に囲まれながらリラックスした環境で過ごすことが出来るというメリットがあります。 ただし、一方で通院している病院によっては医師の往診や出張看護などの医療サポートに制限がある場合もあり、それによって家族への負担が増えてしまうというデメリットもあります。 末期の食道癌患者の介護は本人だけではなく家族にとっても精神的に辛いことが多く、それに加えて介護の苦労も抱えてしまう可能性もあるのです。 ですので、最期の時をどのような形で迎えたいのか、どのように家族で過ごしたいのかを家族、医師、患者自身がしっかりと話し合い、それぞれの意見を考慮して自宅での終末期医療か病院での終末期医療かを選択することが重要なのです。